ヴェロッサは「魅惑的で情感のある外形、室内デザインとし、心高ぶる走りとともに、クルマにこだわりを持つ人の感性を満たす新しい高級セダン。
どこかランチアを思わせるエクステリアといい、アルファ・ロメオ風のインテリアといい、イタリア車のカリカチュア(戯画)のようでもあった。
チェイサー・クレスタと同じ「高級パーソナルセダン」だが、車のキャラクターは全く別物となっている。チェイサー・クレスタ時代の保守的なデザインから一転し、キャッチコピーとして「感性駆動~emotional tune」を掲げ、華と情感に満ち溢れたイタリアンスタイルのデザインを採用した。トヨタでは異例の、南欧系のデザインに挑んだチャレンジであり、一部のカーマニアには「異端車」とも呼ばれていた。
トヨタ ヴェロッサの特徴
マークIIの姉妹車であり、チェイサーとクレスタの後継車種として登場した。
エンジンはマークIIと同様のラインナップであったが、エキゾースト系に専用チューンが施されたため、独特のエキゾーストノートを発生していた。また、限定仕様車「ヴェロッサ スペチアーレ」のVR25グレードはヤマハがチューニングを施したターボエンジンを搭載していた。
2003年にはマイナーチェンジを実施し、フロントグリルの意匠などが変更された。また、明る目の内装色をもつ特別仕様車「エクシード」(クレスタのサブネームを復活)を発売するなど、販売に梃子入れがなされた。しかし、発売開始から3年も経たずして(正確には2年8か月)ビスタ店とネッツ店の統合する直前に販売終了となった。総生産台数は約24,000台。
日本国内専用車であるが、もともとマークII3兄弟の需要が多いロシアでの人気が高く、ロシアを中心に海外にも中古車として並行輸出された。
なお、トランスミッションやグレードに関係なく、パーキングブレーキは全車サイドレバー式が採用され、足踏み式の設定は一切なかった。
トヨタ ヴェロッサのインスタグラム画像
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