タウシュベツ橋梁は、北海道上士幌町にある土木遺産で、現在ではインスタ映えする幻の橋としても知られています。実際には2連アーチの構造ではありませんが、開口部の造形が見事に丸くなっているため、めがね橋の別名で呼ばれることがあります。
タウシュベツ橋梁の構造は、13径間の上路式コンクリートアーチ橋です。1937年に竣工したのが始まりで、全長は130mで構築されています。竣工当時にはタウシュベツ川があったのですが、その後にダムが作られることにより、景観は大きく変貌しました。廃線になってからは北海道の厳しい風雪に晒されて、次第にコンクリートの風化が進み、古代ローマの水道橋のような造形美が作られることになりました。
幻の橋と呼ばれるのは、水位の上昇によって湖面に沈んでしまうことがあるためです。コンクリートの乖離や風化は年々ごとに進んでいるため、アーチの部分が崩落するのは時間の問題と言われています。このようなことから、将来には本当に幻の橋になってしまう可能性もあります。朽ち果てた鉄道橋に見えることからSNS上では銀河鉄道のようだと話題になりました。
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風化によって全体的に柔らかい印象になっていることも、インスタ映えする理由になっています。雪景色との調和も見事ですが、夕陽を浴びた際の美しさについても定評があります。
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【住所】北海道河東郡上士幌町字ぬかびら源泉郷
【アクセス】車:札幌中心部から約3時間20分(道央自動車道 音更帯広IC経由)
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